おばあちゃんのひとりごと

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「十億の人に十億の母あれどわが母にまさる母あらめやも」 暁烏敏 師

 必要はもっとも確実なる理想である。
                  石川啄木


 たしかに。 啄木さまの気持ちが伝わります。
 秋空は美しい。 空は青、白い雲、見上げれば、うーん素晴らしく
そこへ枯れ葉が降るように散る。 まるで雪が降るような感じで、
風吹くごとに、ひとりため息。
 「美しい」 誰に言うのでもなく・・・。 ただ、ただ美しいのだ。
 日曜日も郵便物は営業しているので、散歩がてらよる。
 郵便局に寄れば誰かが 「○○さん・・・」 と。 あらら、「今日
は、お休みでしょう・・・」 に、頑張っておられるようだ。
 わたしは手紙をよく出しにゆくので、顔なじみになる。 どの人
も、この老人に、郵便局の方はいつも優しい。 だから好きだな。
 「貴女なら大丈夫。 お仕事頑張って!」 と、声を掛け帰る。
こういうひとときは、ありがたい。 元気で頑張っていうのも、笑え
るけれど、本当は自分がその優しい心から、いただいている。
 「元気に頑張って、きっといいことあるよ・・・」 と言いつつ、ね。
 そのまま自分への掛け声なんです。 ありがたい。 ありがたい。
 だって、ふと、笑顔になれるのですもの。 感謝しちゃう。

  ☆おかあちゃん☆

 母が浮かぶ そんな一瞬
 ポツンとすわる旧き里の家
 モノクロの写真のように浮かぶ

 もうあの世へと逝く 齢というに 
 「おかあちゃん」 と声なき声で呼べば
 わが母は ああ わが母おらるる

 そこにおらるる
 笑みておらるる
 わがこころにおられる

 我が母 永遠に我が母なり

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 一期一詩
                   瀬上敏雄 著

 永遠なるものの愛

  忘れない
              河野 進
 わたしは 太陽を忘れても
 太陽は わたしを忘れない
 わたしは 神を忘れても
 神は わたしを忘れない
 わたしは 母を忘れても
 母は わたしを忘れない
 太陽よ 神よ 母よ
 無限の慈しみよ 永遠の愛よ

 マザーテレサに愛の協力を惜しまなかったキリスト教者、河野進
さんの詩集 「母の詩」 の中の一編である。
 河野さんの言葉のように、人間は眼前の欲望の充足のみを求め
て、人生で一番大事なものを忘れている。 しかし神も太陽も母も、
私たちがどんなにその存在を忘れていても、無限の慈しみをもって
働き続けておられるのだ。
 そして私たちの一番身近にあって、無償の愛の姿を見せてくれる
のは母の存在である。 河野さんは、少年の日からの194編の母
への讃歌を、深い思いをこめて歌っておられる。
 この世に生を享けた者誰一人、母を慕わぬものはないであろう。
第二次世界大戦の、レイテ沖海戦で、17歳で戦死した私の弟は、
海兵団に入団した当時、故郷への手紙を何通か残しているが、ど
の手紙もみな 「お母さん」 という呼びかけで始まっている。 き
びしい訓練の中で、母を呼び念ずることで耐え難い辛さ、悲しみ
逃れるができたであろう。
 私は今年、喜寿の年を迎えたが、この齢にして人生の困苦に遭
うと母を念ずる。 既にこの世にいない母が、私を励ましてくれるの
である。 念仏者 暁烏敏(あけがらすはや) 師は、

 「十億の人に十億の母あれどわが母にまさる母あらめやも」

 と詠まれたが、人間はわが母の愛に触れて、永遠なるものに逢
ってゆくのであろう。
 映画監督松林宗恵師はまた念仏者でもあられる。 母上が亡く
なられた時、映画の撮影で葬儀にも帰れなかった松林師のもとに、
の遺品の中にあったという分厚い現金封筒が届けられた。 それは
父上亡きあと13年間、小遣いにといって松林師が毎月母上に送ら
れたものであった。
 封も切らず、宝物のように大事にしまわれていたのである。

 子を思う母の愛の深さに、人生の悲しみにもめったに泣かなかっ
た松林師は、母の墓前にぬかずき、子どものように声をあげ、慟哭
された。

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  短歌

    なんまんだなんまんだぶつありがとう心で唱えつ散歩する街

    部屋のドアー自然に開くとき不思議すぎ亡夫が来たかもなんとなく思う

  俳句

    木の葉散る風も吹かぬに不思議なり

    葉っぱが舗道を埋めてカラフルだ

  川柳

    パクってないほこらしげだったしまりなし

    流行語大賞なんに決まるかな


    
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フェアリーグランマ

Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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