おばあちゃんのひとりごと

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頭ごなしにガツンとやってしまえば、その人は二度と立ちあがる機会を失ってしまいます。

 難しい本を読む必要はありません。 一人ひとりの人間の体験
 だけが、生きた書物なのです。
                                石田梅岩

 そうですよね。 自分の経験から学ぶことは多いものです。 そし
て、いろいろな話を聞くこともいいもんです。 そして本を読むことも
とてもいいなあと思うのです。 知らない世界を知ることができます
ものね。 何からでも教われますよね。 
 年賀状書き終わりました。 すべて手書きなんです。 でも年とと
もに怠け者になりました。 何でもが手早い私、笑えるほどにね。 
 よく亡き母が私にいったのは、「工夫もいいし、何をやってもひら
めきがよく手早いのはいいけどもう少しね。 そそいからなあぁ…
丁寧にきちんと、やったら、とてもいいのになあぁ……」 って、いつ
も、小さい頃からいわれていたのです。 なおらないのだ。

 幾つになっても、この性格は変われませんでした。 亡妹は何を
やってもできる。 几帳面で丁寧なんだ。 けれど途中でやめてしま
い完成はしないのだ。 あんなに器用で、仕上がれば素敵なのに途
中でやめてしまい、勿体ないなあと思ったものだ。 二人をたして二
で割ると、さぞ、いいもんができただろうなぁと思うが、 亡き母は、
さぞ、残念だったろうなぁ。 「親の心、子知らず」
 
亡き母はあきらめてたのかな? ものにならぬ? どおせ、言って
もね。本人はきかない。 そして自分で気がつかないと……って。
 その通りなんです。 賢くない子供でね。 ああ努力だったわ。
今ならわかるのだが、思うようにはいかない。 親不幸ばかり。

 きっと 亡き母はその性格を直すといいよ、ということだっただろ
ろうに、言われてもね、考えてる訳もなく人生が終わっていたという
……。老いていろいろ思うのです。 懐かしく、そして、もう少し自分
を振り返り考えたら、よかったかなあぁと思うのです。 直りはしな
いかな。 この性格は……。

 母は、きっっと、妹と一緒に空から……そんな私を、笑って見てい
ることでしょう。 アッハ アッハ。 ああ、わかちゃいるけど……。
 
  ★亡き母は分かっていたなぁ★

   どんなことにも 性格は出る
   大雑把なんだ  雑なのだ そそいんだな
   
   もうちょっと ほんのちっょと 丁寧に
   もう少し 几帳面にしていたら 違ったかも
  
   それをしていたら きっと 成功してたかも
   成功なんて いまさら思ってもね
  
   母は知っていたな この性格は直らない とね 
   なんにも それ以上は 言わなかったもん 

   でも 母はいつも満足してくれてたかな いつも笑顔だった
   きっと 自分で気がつくと 待っていたのかも 

   そういう 人だったなぁ お母ちゃんという人は
   いまごろに 気がついてては遅すぎ
  
   直る性格もある 直らない性格もある  
   いろいろ想いだしつつ ひとり ああ ため息の出て

   そして 親とはいいものです ヒントを貰っていたのに
   気ずかないでいた 深くしみじみ 想う 老いの夜です
   
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 人生の師
                 童門冬ニ 著

 「背中で語る言葉 ほど雄弁なものはない}
 率直に自分の経験を失敗談として話す梅岩に座に集まった人た
ちは好感をもった。
(この先生は、きれいごとを言わない。 自分の失敗も率直に話し、
逆にそれを教材として、我々の前に提供しているのだ)
    ――ー省略ーーー
 「私は自分の怒りっぽさについていろいろと原因を探してみました。
思い当たったのは、小さいときからの胃腸が悪かったということです。
胃腸が悪いと、どうしても気分が落ち着きません。 始終イライラしま
す。 そのために神経が敏感で、特に世の中の不正に対して腹が立
つのです。 
 
 そこでごはんをおかゆに変えてみると、胃腸の具合がよくなってき
ました。 同時に、私が怒る相手側の身になって物事を考えるクセが
出始めたのです。 相手側の立場に身を置いてみると、自分がそうい
う立場に立ったら、あるいは心ならずもそういうことをしてしまうかな、
というふうに考えるようになりました。
 
これは、私の母親が教えてくれた心のムダずかいをなくす意味で、
大きな効果がありました。 私はいまこう考えています」
 
そう言って梅岩は、座に集まった人たちを見渡した。
 
 「世の中には、たしかに正しい人と正しくない人がいます。 そして、
正しい人に正しくない人を裁いたり、注意したりする権利tがあると思
います。 でも、正しくない人のほうにもやむえずそういうことをしてし
まったのだ、早く悔い改めたいと考えている人もたくさんいます。そう
いうときに頭ごなしにガツンとやってしまえば、その人は二度と立ち上
がる機会を失ってしまいます。
 
 私が考えたのは、人に注意をしたり叱ったりする権利のある人は、
極力そのことを耐え忍んで、相手側が自然に過ちを改める機会をヒン
トとして与えることが必要なのではないかということです。 
 
 私がこの塾を開いて表の宣伝文に、みなさんと師弟関係をとらない
と書いたのは、そういう意味もあります。 そして もちろん、私がまだ
みなさん方に偉そうな話をできるような力をもっていないという意味も
あるのです。 こういうお話を、私たちがどう生きていけばいいのかと
いうことを考える素材として提供し、みなさんのお考えの中から今度
は私自身が学びとることがあれば、こんな幸せなことはありません。
どうか、この塾はそういう活用の仕方をしてください」
 ---省略ーーー

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短歌

   賀状を年の初めを思い浮かべひとりひとりに丁寧に書く

俳句

   湯豆腐やひとりいただく夕餉かな

川柳

   暖冬が恐ろしくなる温暖化
  
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フェアリーグランマ

Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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