おばあちゃんのひとりごと

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入選作品 消えた猫

よく自分を分析してみることは、ありませんか。私は私なりにするのですが最終的には単なる大馬鹿となるのです。そしてしかたないか?諦めて前向きに馬鹿は馬鹿なりに一生懸命に生きるしかないなあーと思うのです。毎日を独り元気に溌剌と颯爽と一万歩を目標に頑張っています。たぶん私に会う人は、とても溌剌、颯爽とはみえないでしょうが、心の中はそういう気持ちです。
今日は私が文芸誌に投稿し入選した作品をここに記します。どうぞ読んで下さると嬉しいわ。



     消えてしまった猫


「もう 十銭堂へは寄れないなあー」
 明治生まれの父は 当時 国鉄駅前の
 煙草店で煙草を買い一服して通勤していた
 ある日、猫をその店から貰うことになり
 私と妹と貰いに行くことになった


 子猫を貰う嬉しさに嬉々として行った
 「あなた方がお嬢さんお二人かね」
 「嫁入り道具のサバ缶2個と猫だよ」
 大喜びして車に乗ったのだがー


 せっかく街まで来たから ちょっと
 本屋に寄ろうね。逃げるなんてー思わず
 ドアーを開けた瞬間、猫が逃げたのだ
 まっ暗闇に消えた。ニャオニャオと呼ぶ
 まだ名前もついてない。どうしよう

 サバ缶2つ ションボりとして父に
 ごめんなさいと謝った
 もう十銭堂へは寄れないなあ
 会うたびに猫は元気にしていますか?
 いつも たずねられてね
 嘘もいつまでも言えんもんだわあ
 あの猫も 何処にいったのかなあ
 父と母との会話が今も心に残る
 
 思い出すたびに父のなんともいえない
 寂しげな顔と、それを思い出すたびに
 笑えて 笑えて もの悲しいわたし
  
 あの猫も十銭堂に帰れずいたのか
 どしたんだろうと妹と私のはなし
 十銭堂に猫が帰ったらどうしようとの不安

 なんとも可笑しくて悲しくてただ笑える
 遠い日の思い出
 妹は高校生だったなあ
 父も母も妹もみんなあの世に逝った
 切なくて笑える私の昔 サバ缶は食べた
   

     
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Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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