おばあちゃんのひとりごと

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「……いまいったような点で、あの親は悪くなかったなと、いまでも感謝しています」瀬戸内寂聴さま

 建築を独学でやったのはなぜかとよく聞かれるんですが、
 学力が足りなかったことが一つと、自分の家庭に経済力
 がなかったというのが一つ。
                安藤忠雄

 なんでも努力することがいいなぁ。それができなかった
わが人生でした。反省。うっふふふ。しかたない。やらな
かったんだな。わたし。
 
  ある日つぶやき
  やれなかったのではないんだな
  やらなかったんだな
      相田みつを

  先日の夜、友人が久しぶりに電話をくれましてね。その
友人とは、おたがいに同じくらいの頃に夫を亡くしましてね。
ときどき、会ったり、電話をしたりするのですが、このひと
とも不思議な繋がりを感じるひとりです。話してると一時間
なんて、あっという間。その夜の時間の楽しいこと。
 とても大好きな人なんです。ありがたいのです。
 たまに電話をくれて、私もたまに手紙を書くのです。その
ね。話しにびっくりで、犬を飼っておられその犬が中型犬で、
もう、とても怖い犬らしいのです。噛みつきそうで?……。
 そこら辺りでは、”噛みつき犬”としてこわがられている?。
 だから、ご近所さんも「いまは行っても、犬はいいかね」と、
電話をかけてからこられるだよ。その犬の話が、ある。ある。
 彼女には従順とのことで、可愛いと言う気持ちが伝わって
くるのです。毎晩散歩に連れ……と楽しそうです。可愛いんだ。
あれだけ、愛情をかけているんだもん。もう大丈夫でしょう。
しかし、そういう犬だと、泥棒が入る心配はないでしょう……。
 今の世の中、いろいろ怖いことが多いので、犬がいるのは安
心になりますよね。田舎の一軒家。怖いですものね。


    ☆☆神様なのかも☆☆

   ぼんやり 座っていたら
   隣に座った 男性が
   団扇であおいでくださる
   「あついですね」
   
   ちょうど息子くらいのお年だ
   「ありがとう。まあ、ありがとうね」
   「ドラゴンズですね」(団扇の柄がドラゴンズ)
   暫くあおいでくださる

   なんとなく ありがたいが
   とまどいつつ
   ぼんやりしているわたし
   そこへ 奥様がこられた
   
   「それじゃぁ」
   去って行かれた
   なんだろうかなぁ
   きっと神さまかもね

   つかのまのこと
   ちいさなできごと
   よほど疲れた顔してたかな
   思いもかけぬ 一瞬

   ひょっとして やはり 神さまだな

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 いのちの対話
              瀬戸内寂聴
              中坊 公平
              安藤 忠雄

 褒められもせず、怒られもせず

 瀬戸内 女学校時代のことで、今でも覚えていることがあ
ります。4年のときのこと。トイレの掃除を一人でしていた
ら、たまたまそこに校長先生がきた。それで、全校生徒の前
で褒めてくれたのです。「瀬戸内さんは大変偉い。密かに便
所掃除うぃしていた」と。でも、私は自分が使うときに汚い
のがいやだから、掃除していただけなのです。私は褒められ
て非常に恥ずかしかった。そんなふうに言わないで、黙って
通り過ぎてくれたほうがよかったのに、と思いましたよ。そ
れ以後、私は一人で掃除するようなことは、いっさいしなく
なりました。
 中坊さんの場合、中坊さんの成績が悪くても、お父さんが
少しも怒らなかったそうですね。とてもいいことだと思いま
した。
 安藤さんの場合は、親御さんはどんな反応をされましたか。

 安藤  僕は母方の祖母に養子として預けられたので、お
婆さんっ子です。餓鬼大将でしたが、成績はいつも悪かった。
だから、成績に関してはもう諦めていましたね。「せめて人
に迷惑をかけるな」「責任を持て」という意外には、あまり
言いませんでしたね。「まあ、自分なりの人生をやれ」「あ
まり背伸びするな」といわれて、やってきました。今もあまり
背伸びしないで、自分の責任の範囲で生きたいなとおもってい
ますが、それが現在に繋がっているのかなと思います。

 瀬戸内 私の親はまた、変わっているといえば変わっていた。
そのことに私はすごく感謝しているのですが、私の場合は、中
坊さんと反対で、通信簿は全部甲でしょ。ちょっと得意ですよ
ね。貰ったら飛んで帰りますね。「ほら、また全部甲よ」と、
両親に見せます。ところうが、親は見向きもしないのです。そ
して、「全甲を取れないようなアホな子は生んでない」という
のです。
 ほかの子たちは、「全甲になったら、○○を買ってやるって、
お母さんが約束してくれた」とか「△△に遊びに連れていって
くれる」とか、自慢しています。私は、それなら私なんていつ
も全甲なのに、家に帰ると、親は見向きもしてくれず、何のご
褒美もなし、「お父さんとお母さんがこうやって働いて、お前
は学校に行っているのだから全甲なんて、当たり前だ」なんて
言うだけ。だから、ガックリしましたよ。でも、そのことにと
ても感謝しているのですよ。
 母親は、ニ言目には「増長するな、増長するな」と言ってい
ました。「増長」などという言葉は、小学校一、ニ年生にはわ
かりません。いったい何を言っているのかと思いました。でも
年が増えるにつれ、だんだん、それがわかってきました。
 両親とも小学校しか出ていなくて、本当に教育のない、職人
とその家内という両親なのですが、いま言ったような点で、あ
の親は悪くなかったなと、今でも感謝していますよ。

 中坊  私は先ほど話しましたように、成績は総じて悪かっ
た。中学生になっても寝小便たれながら、うつむきがちの日々
だった。そんな中学校のニ年になったときだったと思いますが、
突然成績が上がって、成績表に「1」と書いてある。これは何
の意味だろうと、先生に聞いたら、「あんたが、上から一番で
す」といわはる。えっーと驚きましたよ。ワシが突然一番だと、
家に帰って、親にどんな気持ちかと聞いたら、おふくろが、

「公平さん、あんたはね、もともと賢かったんや。ついに、その
才能がでてきたのです」と言う。

 このあと私は、すっかりあんしんしてしまって、期末試験では、
成績が下がって全体の半分の位置に落ち着いた。そうしたら、お
ふくろが何を言うかと思ったら「公平さん、中庸は徳のいたすと
ころや」(笑)と、だから、私は、成績が悪くても、怒られなか
ったし、一番になれば、もともと賢かったといわれるし、真ん中
になれば中庸の徳のいたすところと言われる。何をしても、褒め
られもしないが、怒られることはなかった。

 瀬戸内 すごい、親御さんだと思います。

 中坊  両親とも教育者で、出来の悪い子をどうやって育てよ
うかと、かなり苦労した結果なんじゃないでしようか。

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 なんか、なんだか、ほのぼのとしますよね。
 親っていいなぁ……。
 きっと、誰でも、誰にも、こんな思い出があるのでしょうね。

 短歌

  なつかしいわがちちはははもうむかし忘れてしまいそれでも思う

 俳句

  汗の出て団扇であおぎくれしひと

 川柳

  悲しすぎニュースを見ては手を合わす


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Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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