おばあちゃんのひとりごと

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ちょっとしたすれ違いで子供は生まれる。まちがいもある。人間の関係は不思議だ。

  一生燃焼
  一生感動
  一生不悟
        相田みつを

 毎日を過ごす中に、いちばん大切なことでしょうね。
そうやってなんでもに精いっぱいとりくみ燃焼、感動し
たしかに悟れはしないけれども、老いていくごとに、な
んとなくいろんなことに目覚めさせていただけているよ
うな気持がします。こんなおかしな私でもね。”年の功”
とは不思議なもんで、ときどきありがたいと思っちゃい
ます。老いたことを……。ね。感謝しちゃいます。
 うっふふふ。朝から蝉の大合唱。蝉も燃焼しています。
生きていることに、きっと、感動していのちを喜んでい
るのでしょう。

 昨日は、朝モーニング―コーヒーに行きましたら、最
近バイトかもの元気のいい男性「お母さんいらっしゃい」
とニコニコ笑顔で迎えてくれまして嬉しいもんです。
 はじめのころ、乱雑と言うか出す時にコーヒーをこぼし
てしまうので……元気のいいまだ慣れてない若者です。
 私が、真面目な顔でね。
「ありがとう。大丈夫よ」
「あんまり私が美人だから、手がふるえちゃうのね……」
 可愛らしい笑顔で、その若者が、
「お母さんがねぇ……」って!にやにやするんです。
 
 友人のご夫婦に会いまして、いっぱい話が出来、帰り道
神社でお参りし、ああありがたい。神さまはお守り下さる。
そのあと、バスがちょうど来て、有り難いといったら……。
 本屋に寄りました。友人に送るお孫ちゃんの本を探しま
して買い、すぐ、手紙を書き送ったのです。これで、ひと
まず安心。悩んでおられるその友人のお嫁さんにいい本も
見つけることができて、私はしあわせ。”本はちゃんと待っ
ていてくれる” ”見つけてね” って!
 そういう時はいつも思えてくるのです。そして、どんな
ことも、なんだって、本には書かれているもんですから。

◇たいていのことは古典のなかにある。何千年も経って
 いるのに、人間そのものの根本はたいして変わってい
 ないということです。時に自分が創意工夫して、偉大
 な人生の真理を発見したと思う。しかし、それは大変
 な錯覚で、自分が無学なために、既に古典にのってい
 ることをしらなかっただけのことです。
                 安岡正篤


  ☆☆なんだって いいことを思う☆☆

      いつも
      いいことだけを
      思い浮かべていると

      かならず
      そのように
      なるのです

      不思議なんだけど
      不思議とかなう  
      いいことをうかべ

      いいことを思うのです
 
--------------------------------------------------------------------
 あきらめない
            鎌田 實 著

 新しい家族のカタチ――シングルマザー

 岡山県の大きな町にある大学に、野添美(のぞみ)さんは、
通っていた。22歳、大学4年生。大学の学生寮にルームメイ
トと二人で生活し、楽しい自由な大学生活を送っていた。
 生理が止まっていた。以前から生理は不順だったので、気
にも留めず、バトミントン部で毎日激しい運動をしていた。
部活が忙しく、ボーイフレンドもいなかった。自分の体が変
化してきても、妊娠など考えもしなかった。お腹が膨らんで
きたのは太ったからだと思った。つわりは車酔いと、胎動は
腸が動いていると、かってに解釈していた。もしかしたら何
か変なものをができているのかもしれないと思ったが、腫瘍
だったら怖いので考えないようにしていた。
 それでも部活の夏合宿が終わって、お盆に帰郷するときに
「生理不順」が気になって、大学の近くにある産婦人科クリ
ニックを受診した。
 診察が終わると、ドクターは静かに彼女に告げた。
           
            <逃げてはいけないときがある>

 「おめでたです……」
 あとはよく覚えていない。「まさか」それ以外の声は出なか
った。
「妊娠37週です。おそらく、あと3週で子供さんは生まれま
すよ」
「あと3週間……」
 体中の筋肉の収縮力が、奪われていくような気がした。息を
するのも苦しい。息が止まりそうな気がした。このまま座って
いられないかもしれない。「倒れちゃうよ」頭のなかで叫んだ。
「倒れちゃぁダメ」と野添美さんは自分に言い聞かせた。
「産むしかありません」
 ドクターの言葉が耳の奥につきささった。
「私の人生はどうなってしまうのか」「大学はどうなるのか」
「お母さん。ゴメンナサイ」いくつも唐突な思いが、次から次
へと頭のなかを巡った。
 野添美さんは、岡山から、どうやって松本平のなかにある小
さな町に帰ってきたか覚えていない。しばらく岡山に帰らない
はずなのに、往復キップの帰りのチケットが、ポケットに入っ
ているのにあとで気がついた。頭の中が真っ白な状態が続いて
いた。
 ――省略――
 お母さんには相談できず、一人で悩みながら、翌日、松本平
にある地元の小さな病院に行った、そこでも妊娠であること、
あと3週間ほどで生まれることを同じように告げられた。
「産むしかありません」
 ドクターの声が再び響いた。
 もう大学に戻れないかもしれない。大学のある瀬戸内海の海
辺の町が、今は蜃気楼のように見えた。
 母親に電話をする。
「赤ちゃんができた……」
 涙があふれて声にならない。
「妊娠9カ月……」
 野添美さんの声が消えた。
「死にたい」
 沈黙がひろがる。お母さんは声も出ない。
 途方もなく長く感じられる時間が過ぎていった。
「早く帰っておいで。何にも心配要らないよ」
 母親の声はやさしかった。

 アルバイトをするため、岡山の親戚の家に一か月泊ったこと
があった。そこで従姉妹の夫に関係を迫られた。野添美さんは
この人のことを、おもしろいお兄さんと思っていた。体の関係
をもったときも、それほど嫌だと思っていなかった。今でも憎
くて憎くてという気持はないという。
 従姉妹夫婦の家庭を壊すわけにはいかないだろうと、なんと
なく思った。
 シングルマザーが流行っていると聞いた。しかし、彼女は父
親なしで子供を産み、育てられるとは思ってはいなかった。い
つかは恋愛をして、好きな男性と過程を築いて、子供を産みた
いと思っていた。
 シングルマザーなんてたくまし生き方は、自分には似合わな
いと思っていた。

 ――省略ーー

 人間の体は不思議だ。
 ちょっとしたすれ違いで子供が生まれる。まちがいもある。
人間の関係は不思議だ。たくさんの女たちが、これまでも、こ
うやって許してきたのだろう。女たちは許すことで成長してい
った。男たちは、許されることで成長を止めた。逃げた男は成
長を止めている。野添美さんは逃げずに自分に対峙した。運命
を背負った。責任を放り出さずに丁寧に生きる決意をした。
 彼女は絶えず成長しつずけてきたように見えた。

 人間って強いと思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 

 短歌

  また夜がひとりの夜が更けていく元気で過ごせ有り難き哉

 俳句

  もう盆だみんなにあえてうれしいな

 川柳

  よいことと思うになぜかすれちがう



  
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Comment

NoTitle

ふふふっ お見事でございます。
私がきれいだから手が震えたのねって~さすがでございます・
バイトさんの  おかーさん いらっしやい げんきな明るい 初々しさが見えました。
あたしもこんな風な 生き方が夢だわ~ どんなことがあっても明るくいますわ明日はきっと良い日が来るにきまってるし。だって こんな暖かいお優しい楽しい お母様のお話
うかがってるんですもの~
  • posted by kumikumi
  • URL
  • 2016.07/25 23:31分
  • [Edit]

Re: NoTitle

 いつも、ありがとうございます。たのしいですよね。
 こうしてあなたのように優しいコメント。ありがとうね。
 元気が出ます。うれしいわ。そうそう、とても元気のいい
 若者でニコニコの笑顔なんです。わたしが元気をいただけ 
 てね。ありがたくなるのです。ほんとなら「おバぁちゃん」
 なのに、可愛い優しい若者よね。「おかあさん」なんですもの。
 うっふふふ。やさしさがにじみます。
 あなたからも元気がいただけました。
 あなたもね。お母さまってね。心からありがとうございます。
 うれしいわ。またね。
  • posted by フェアリーグランマ
  • URL
  • 2016.07/26 07:34分
  • [Edit]

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Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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