おばあちゃんのひとりごと

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持ち物は、形見分けできるような、貰ってありがたいような、僅かなものだけ、あとはきれいさっぱり何もない……。

 師のカリアッパは天風に、病で苦しんでいる自分を思い
 描くのではないと叱り、完全に健康になった自分を繰り
 返し心に想い描けというのであった。
            「中村天風の教え」より


 いつも、こうして、明るく元気で楽しむ私を思い描くおばあちゃんなん
です。しあわせに感謝して「ありがたい」という心でね。
 自分は健康で幸せと心に言い聞かせることって大事ですよね。むかし
まだ高校生か中学生だったかなぁ? 夏休みに家でダラダラして、ごろご
ろしていると、あまり、お腹もすかないし、元気も出ず、なんだか病気に
なりそうだと思ったことがあり、そのときに自分の健康も自分でちゃんと
し、しっかりと心しないとあかんなって思ったことがあるのです。そうし
ないとこのままだと、病気になるな。気力と言うか、元気な心を持たない
と、そう感じまだ、子供だったのですが、そのときは誰にも言えず、自分
が…思いましたね。痩せて小さかった私も、あまり食べれられない子ども
だったんです。食の細いね。だから…。
 もうすでにその時では大きく育つことななく、遅かったんですが……。 
 もう少し早く気付き、もっと食べて運動して元気に暮らすことを、心が
けていたらなぁ………背も高くなりスタイルも?……なってたかな?
ひとり思い返す老い…もうすんでしまった昔のことです。楽しいもんです。
 過去おもいつつ楽しんでいるおばあちゃんです。今日も暑いわあ。
 さて昨日は美容院に行き、きれいに染まりました。うれしくなります。
嬉しい気持ちでバスから降りて、帰る途中にいい方に出会いました。
 ご近所のおばあちゃんでときどきお茶する方で、歩くのがわたしと同
じくらいの速度。そう思ってたら、
「こんにちは。あついですね」
「おでかけでしたか」
「眼科へね、大先生にかかつたの。3時間かかった」
「まあ大変でしたね。診察も疲れますねぇ」
「この間、熱中症で亡くなられた方が片ずけされてましたね」
「そうでしたね」
「少しずつ、私も、片づけないとと思うのですが…」
「そうです。私も思うのですが、思うだけで…なかなかねえ」
「暑いと暑くてできんし、寒いと寒くてできないし‥」
「気候のいい時はいい時で……なんだかできなくてね」
「いつ逝けるかはわからんでね。ゆっくりね」
「逝くのは選べないしね……」
「ゆっくりとおたがいに、かたずけていきましょう」
 二人で大笑いしているうちに、家につき「またね」と別れました。


         アレも
         コレも
         ほしがる
         なよ
           相田みつを

   
    ☆☆無欲になりました☆☆

       ほしいものない
       そういいつつ
       ふと
       思うんです
       
       あれ これ
       あれっ いいな 
       これ食べたい あれ飲む
       これが欲しいなぁ
       
       ああ欲は際限がない
       無欲 ウソでしょ
       欲深なわたしがいます
       欲しいものばっかり

       …… ……
       ある ある なぁ
       欲は消えないなぁ
       おはずかしい 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 美しい老年のために
          中野孝次 著

 家はがらんどうが理想

 幸田文が「台所育ち」という随筆の中で、自分の所有物がどれだけあるか
書き出してみたことがありますか、書いていた。鍋釜皿小鉢から靴スリッパ
まで、持っている物全部書き出してごらんなさい、こんなに沢山の物を持っ
ていたかと驚くでしょう、というのである。
 わたしはバカらしくて、考えるだけで止しましたが、たしかに現代人はお
そろしいほど多くの物をもって暮らしている。とくにわれわれの世代は、
「物を大切に」
「もったいない」
 と教え込まれているから、包装紙だの、紐だのボール箱だのまで大事にとっ
ておくので、家の中はとかくガラクタで一杯になりがちだ。
 幸田文はそう言った上で、老いて一人暮らしをするよになって以来、気をつ
けてなるべく物を持たぬようにしてきたとして、こんな感想をのべている。

 私は一人住みをするようになってからは、少ないのが有り難いと思っていま
す。(略)老いの暮らしでは、不自由ない程度にしか持たぬのが、気持ちがか
ろやかで毎日の家事が楽です。

 彼女の家は、知らぬ人が見たら驚くほどがらんどうで、簡素を通りこして殺
風景だと笑われるくらいだという。

 ただそのがらん洞を、汚くないようにして住んできました。
   
 ―-省略ーー
   
 詩人の加島祥造が訳した「老子」の中にこんな一節がある。

     家の部屋というものは、当たり前のことだが、
     なかに空間があるから有用性なのであって、
     空間がぎっしりつまっていては、使いものにならない。
     この空間、この空虚、
     これが部屋の有用性なのだ。

 幸田文の部屋は、まさにそんな姿だったにちがいない。物がないとき人は
精神そのものと対峙する。空間に何もないから、生きているということその
ものがあらわになる。老年の住居としてふさわしいのは、そういう精神的空
間だ、と私も思う。良寛はそれをさらに徹底させた草庵暮らしだったが、物
がないほど精神は自由になることを、良寛はその一生を通じて証明してみせ
た。

 —--欲なければ一切足り、、求むる有れば万事窮す。

 と詩にもうたっている。
 わたしもそういう境界を理想とし、なるべく物を持つまいとしているのだ
が、凡夫の浅ましさで、とかく物は増えるばかりいる。そしてときどき大決
心をして片端から捨てるのだが、なかなか無一物の域に達しない。
 がらくたばかり死後に残りそうなのが、現代人の住居だ。持ち物は、形見
分けできるような、貰ってありがたいような、僅かなものだけ、あとはきれ
いさっぱり何もない「がらん洞」というのが、わたしの理想とする老年の姿
である。とにかく何とかその境地に近ずきたいと、いつも自分にいいきかせ
ている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 そうなんです。わたしも何とかその境地に近ずきたい……。
 いつか来る日を思いつつ……百歳までなら、もう少し……ねえ…。
 欲なければ一切足り…………。ああ ああ ですわ。
 

 短歌

  欲ばかりないといってもあるんだな老いてしみじみあるを知るなり

 俳句

  団扇持ちぼんやり今宵すぎてゆく

 川柳

  こわすぎるニュースに涙つらすぎる





 
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フェアリーグランマ

Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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