おばあちゃんのひとりごと

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「どうか 父に伝えてくれ給へ――」リンカーンの義弟への手紙

 明日は明日の風が吹く
            レッド・バトラー


 「風と共に去りぬ」に出てくる言葉なんですが、今の方はこれを映画に
しても、本も読む方もないでしょうね。いい映画だったわ。
 ビビアン・リーとクラーク・ゲーブル・・・(南北戦争の映画だわ)

 さあ、昨日のこと、義兄夫婦が手作りの野菜やら、新米を届けてくれま
した。とても、新鮮で嬉しくなっちゃいます。自然薯もあり、サツマイモ
やら菜っぱやら葱やら大根やら……嬉しくなりました。ありがたいのです。
 
 山の麓に住んでいるのです。今からはあそこは寒いと思います。そして、
ひとり住む妹(私)を案じ、心にかけてくれるんです。昨夜は野菜ばかり
の料理。美味しいんですもの。新鮮だからね。ヘタな料理もひとりなんで
文句言う人はいません「なんておいしんでしょう」とひとりひとりごと。
 あのね、
 一時間半も片道かかるんです。感謝ばかり、さぞ疲れたと思うんです。
 その優しさにね……なんにも言えません。お礼のメールをし、そして手
紙も書いて出しました。幸せなわたしです。


      だれにだって
      あるんだよ
      ひとにはいえない
      くるしみが

   だれだって
   あるんだよ
   ひとにはいえない
   かなしみが

     ただ だまっている
     だけなんだよ
     いえば ぐちに
     なるから
          相田みつを



    ☆☆ 生きているんだもん ☆☆

      いろんなことある ある
      だれでもあるのよ

      はなせないようなことやら
      はなしたくないことやら

      こころのなかにしまい
      こころにかぎをかける

      はなしたって
      どうにもならないから

      だれでもみんないろいろある
      でもどんなことがあっても

      明日はなんだかいいこと…ある
      そう思うのです

      だって生きているんだもん
      喜んでたのしんでいくわ

-----------------------------------------------------------------------------
 偉人は未来を語る  
   近代批判としての偉人論
                大橋健二 著

 エイブラハム・リンカーン――「人間の悲劇と神の許し」

 松本清張の傑作の一つに「砂の器」というよく知られた社会派推理
小説がある。のちに野村芳太郎監督で映画化され、原作の小説を上回
る素晴らしい出来映えで大ヒットした。
 映画は、屈辱と貧困の少年時代からはい上がり、のし上がっていこ
うとする気鋭の天才音楽家(小説では新進芸術家)による元巡査殺人
事件を中心とした哀しい父子の関係がテーマであった。
 犯人の音楽家は少年時代、ハンセン病の父親と二人で故郷を捨て、
当てのない放浪の旅に出る。襤褸(ぼろ)をまとい、行く先々で石を
投げられ、村々かを追われた。乞食の旅を続けた末に行き倒れとなっ
た父子を、地元の巡査は親切に世話し面倒をみた。少年はまもなく、
父を捨てて、行く先も告げず出奔してしまった。数十年後、この元巡
査は、その時の少年が有名な音楽家になって脚光を浴びていることを
偶然に知る。大きな成功を収めつつあった音楽家は、その恥ずべき過
去を世間に知られることを恐れ、懐かしさのあまり尋ねてきた元巡査
を殺害した。
 惨めで厭わしい過去を父親とともに完全に否定し去ろうとする音楽
家の非情、病気の進行で盲目となった父親の子を思う切ない愛情。
 相反する父と子の宿命が列島を覆う四季折々の鮮烈な映像美ととも
に情緒豊かに描かれ、その哀しい親子の悲劇をいっそうきわ立たせた
のである。

 歴代アメリカ大統領のなかで第十六代の「奴隷解放の父」エイブラ
ハム・リンカーンは、連邦分裂の危機を救った最も偉大な大統領とさ
れている。アメリカの良心を象徴するリンカーンの伝記をひもとくと
き、なぜか、この映画で見た父子の哀しいシーンが思いだされるので
ある。
 ――省略――
 有徳の哲人ソクラテスの妻クサンチッぺは史上名高い悪妻である。
哲人王マルクス・アウレリウスの妻ファウスティナも浮気女であった。
人格者リンカーンの妻メアリーも、ヒステリー・わがまま・見栄っ張
りの悪妻として知られる。妻との不和で悩んでいたリンカーンはその
一方で、成人してから貧しい少年時代のことを語るを嫌がったと言う。

 後年、老いた父トマスが病気になって、しきりに息子に会いたいと
望んだが、リンカーンは会いに行こうとしなかった。トマスが1851年
1月に危篤状態に陥ったという知らせにも、多忙と妻の病気を理由に病
床の父を見舞うことを拒否した。

 リンカーンは、父親のことを知らせてくれた義弟への手紙にこう書
いている。「どうか父に伝えてくれ給へ――いま、もし僕らが逢えた
としても、心の痛みが先か、楽しさが先かは疑わしいってね。しかし、
父がいまゆかねばならぬというのが、父の定められた宿命ならば、父
はすぐ先にいった懐かしい人たちとたくさん、喜びの再開が出来るの
だ」

 読みようによっては、親子の情を拒絶した冷淡非情とも取れる手紙
である。父の葬儀にもリンカーンは列席していない。
 映画「砂の器」ほどではないにしろ、人一倍の努力で功なりを名を
遂げたリンカーンが貧しく、屈辱的な少年時代とそれを強いた父親に
対し、屈折した感情を抱いていたことは疑いない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
 短歌

  予報見れば北風が吹き寒いとか子らや孫らを案じるわたし

 俳句

  もう雪の予報を聞いてもうま冬?

 川柳

  口下手で文字で伝えたい文を書く



  

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