おばあちゃんのひとりごと

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このエピソードは「なかなかいい話だと思う」

 憂きことの なおこのうえに 積もれかし
 限りある身の 力ためさん
                熊沢藩山

 つらいこと、いやなことはいくらでもこい。それと戦うオレ
の力がどれだけあるかを試してやろうじゃないか。という歌だ
そうです。強いですね。いいですね。
 誰もみんなつらいことやくるしいことはあるもんです。こうい
う気持つことっていいですよね。
 でも、老いはいいもので戦う気力よりも、もうどうでもいい
かぁ何とかなるなんて気になっています。
 
 昨日は友人が柿やら、干し柿の洒落た高級なお菓子を、送って
くれましてね。早速一個食べましたが美味しいの「柿は鳥が食べ
る前に、早く切らないとと、切ったのよ」と、手紙に書かれてい
 て、ふっと、笑えました。
 小さい頃は柿の木の柿を廃屋の屋根に登ったりしてとったのを
思いだしちゃったわ。「あそこから、あがっていくだよ」姉に
言われてね。楽しいかったなあ……。
 その頃の柿は、もっと小さくてゴマといってたかな、それは、
おいしいけれども、入っていないと渋くて食べられなかったの。
 今の柿は家になっているといい、そうでも、いただいても美味
しいもんです。不思議に思う。こんなに美味しくはなかったなぁ。

    生活。
    よい仕事をしたあとで
    一杯のお茶をすする
    お茶のあぶくに
    きれいな私の顔が
    いくつもいくつも
    うつっているのさ
 
    どうにかなる、なる
         太宰治 「晩年」



    ☆☆ 鏡 ☆☆

     鏡を見る
     自分の心が
     うつるというね

     いい心が
     うつるといいけど
     自分ではねぇ

     わからないけれども
     皺いっぱいの顔
     心よ光ってよぉ美しく

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 下手な人生論より
    葉隠          本田有明 著

 正しいと思ったことは、
 粘り強く提案する

 「お上にご意見を申し上げると、いっそうご機嫌がそこな
われ、かえって悪い結果になるので、ご意見を申さず、無理
なこととわかりながらお受けしております」などというのは、
みな言い訳にすぎない。自分の命を捨てる覚悟で申し上げれ
ば、お聞き入れになるはずだ。中途半端な言い方をするから
殿のお気にさわり、半分も言わないうちにやり込められ、す
ごすごと退散する羽目になるのだ(中略)

 中野数馬が家老だったころ、羽室清左衛門、大隈五郎太夫
ら五名が切腹を命じられた。すると、数馬は御前へ進み出て、
「右の者どもをお助けくださいますように」と申し上げた。
 公はご立腹され「詮議のうえ決定した切腹を申しつけてお
るのに、なにか助けるべき理由があって言うのか」とおっし
ゃった。「理由はございません」と数馬は申し上げた。理由
もないのに助けろとは不届き千万と、公はお叱りになり、数
馬はいったん引き下がった。
 しかしまた御前に現れると、「右の者どもを、なにとぞお
助けくださいますように」と申し上げた.。公は先ほどと同じ
ようにお叱りになり、数馬は再び引き下がったが、すぐにま
た進み出て、こうしたことを七度繰り返してお願いした。
 ついには公もお聞き入れになり、「理由もないのに七度も
言ってくるのだから」、助けるべき頃合なのであろう」とお
許しを出した。このような例は数多くあるものだ。

 ^^^^^^^^
 読むたびに口もとがほころぶ、私がとくに気にいっている項
だ。しかし、と私は思う。常朝は、「このような例は数多くあ
るものだ」と結んでいるが、はたしてそうだろうか。理由もな
く七度も進言して、しかも切腹という重大な問題に異議を唱え
ているのに、綱茂公はずいぶん鷹揚だ。はじめは不届き千万と
叱りながらも、最後はすっきりと許しを出す。ふつうなら、中
野数馬のほうも切腹を命じられるところだろう。
 
このエピソードは、主君と家老との厚い信頼関係があってこそ
成り立つものだ。理由も言わず家老が七度も申し立ててくるの
だから、よほど大きな理由があるに違いない。ここは家老の進
言に従おうと主君が賢察したのである。しつこく、しかし控え
めに翻意を促す補佐役と、叱りながらも最後はそれを受け入れ
る主君と。なかなかいい話だと思う。

 奉公人はひたすら虚心に働け、お家のお役に立てと語る常朝
だが、一方でしっかり諫言せよとも説いている。いえば「イエ
スマンになるな」ということだ。

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 短歌

  外出たら風がないからありがたい木枯らし風はこころも冷えます

 俳句

  秋の朝陽ざしは温いいい日になれ

 川柳

  落ち葉舞う掃いてまた掃く永遠のごと

 




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フェアリーグランマ

Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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