おばあちゃんのひとりごと

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いやしくも人間に生まれた以上、笑いを粗末にしたらいかん。

 生きるということは徐々に生まれることである。
               サン・テグジュべリ


 そうですね。老いていくなかでもやはり初めての経験のようなことが
多いもので、生まれると考えれば可愛いもんです。ふふふ。

 昔のことですがお姑(かあ)さんのひとこと一言に、よく”ギョッ”として
(内緒よ)ね。私も今は入歯ですが、若い若いころ亡姑は食事の時、入歯を
外すの。食卓で隣に坐る私の目の前に入歯をそのままにおくので、それが不
気味でいやでね。若過ぎたのですね。私のことで、お願いしたんです……。
「すみませんが、入歯をここに置かないでください。見えますから……」
「見てくれなくていい……見てもらおうと思ってないから……見んでいい」
「……」(もう、いつも迷解答の亡姑で、お見事で唖然としたものです)
 なんにも言えなくなりましたが、今から思うとなんだか可笑しくて笑えて、
不思議に気づきました。なぜ?食事のときにこそ入歯は必要でしょうにね。
入歯が要ると思うのになぁ……それが今頃になって気ずき不思議に思える私。

 そのときは、もう言えないなぁ、見ないでおこう。それがいいと。でも、
なぜ?なんでしょうか?食事には必要なのにねぇ?今もわからない疑問。

 亡姑のいろんな姿を傍にいていいことやこんな事やらないほうがいいと
かということを毎日の見てて思いましたね。教わりました。
 だからいい姑には、なれたかも?自分が勝手にそう思っているだけです。
二人の嫁はどう思っているかは分かりませんが……。暢気な私。
 いつも、ひとりよがりなんです。ふふふ。
 
 昨日のこと。これも”ギョッ”としたこと。晴れた風の強いま昼間のこと。
 100円の焼き芋ひとつ買い、持つ手がもう温かくて、ニコニコで歩き、
家に帰る途中、ぎょっ!ぎょっ!舗道に犬かなぁ?猫かなぁ?死んでる?
どうしよう?周りを見回しつつ近ずいて近づいてよく見たらきつねかも?
足がある。首がたれてて「うあわぁ」「どうしよう」「気持ち悪いなぁ」
 でも……そぉと、近づいて見たらね。風が強いので落ちたらしい?
 毛皮のマフラー……。やっとわかった。ひとり笑えてね。でも、教え
てあげないと。
 古着屋の前なのでね。奥の方の若い女店員(経営者かなぁ)さんに、
「ちょっと、すみません……あそこ…」と、それを、指をさしたの。

 その若い女性が見たら飛び上がるほどに驚いてね。私よりもっと凄い
反応でもうこわいという表情……私のほうがビックリしちゃいました。
「もう、やめてよぉ……」といいたいほどで、びびちゃいました。

 でもね。全く、死んでる…ように横たわっていたんですもの……ね。
 驚くはずよ。私は焼き芋大事に一つ持ってて……触れない。
 その女性の店の方は、苦笑いし、気まり悪そうに笑顔になり拾い上げ
てね。ハンガーにかけながら目で合図するような笑顔になり……ああ、
恥ずかしそうでした。ひとり自分も笑えてね。アッハ アッハでした。
 でもハンガーにかけたら、とてもお洒落ですてきな高価な毛皮のマフ
ーラ―というか、ショ―ルというか、素敵に早変わりでした。
 こんなこと書いてごめんなさい。
 私もほしくなるような毛皮のマフラーが一瞬、そして一瞬のこと。
  二人が、まさしく”ぎょっ” 楽しい一瞬でした。



  ☆☆ 最後の満月 ☆☆

     最後の(今年では満月が)
     満月だったって
     冬の夜空は綺麗

     ついつい眺めるというよりも
     ただ手を合わせて眺める
     満月が見れた 拝めたな 
     
     ひとり笑って
     ひとりよろこんで
     ひとりで感謝してるんです

     静かな静かな寒い夜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ゆっくりしいや
        百年の人生を語る
             大西良慶 著

 喜怒哀楽
 ――-省略―――
 仏様のお顔は、円満で、やわらかいね。人間がどんな無理いうても、聞い
てくれる顔なの。このお顔を拝んだら、人間も、やわらかないい顔にならな
ければ、心に角があったら、いい顔は出ないね。

 人間の笑い方には、二十四種あるそうな、むかしはおぼえていたけど、い
まは忘れたなあ。
 男の笑い方といえば、腹の底からこみ上げてきて、肩をゆさぶって笑う、
いわゆる豪傑笑いを思う。ワッハッハッと笑う。女の笑いはオホホ……やね。
口の先に手を当てて鶯のように笑う。
 いずれにしても、つくり笑いはよくない。本当の笑いやないね。愛想笑いに
なる。料理屋なんかで、お客さんがいうても、えへへ……というて首振って笑
う。つくり笑い。ニセ笑いやね。面白うもおかしくもないのに笑う。商売とは
いえ、下品なものやね。
 
 本当の笑いは、目の笑いなの。目の笑いというても、あいつアホなことをい
いよるというさげすみの笑いは卑しくなる。心からにじみ出るあたたかい笑い
でなければならない。
 仏教でいう{和顔(わげん)」やね。あいつようはたらきよった、偉いやつ
や、と目で笑う。子供が屈託のないことをすると、目を細めて笑う、
 顔の中の道具で、目で笑うのは上等、鼻で笑うのは下等なの。フンと笑う、
あれやね。口で笑うのは、ありあわせの笑い方で、本当におかしかったら、抱
腹絶倒というて、ハラを抱えて笑う。寄席で落語を聞いて、ハラを抑えて笑い
転げる。
 気を許した友達とか、仲間のあいだではアハハと笑ったらいい。
 お釈迦さんの笑いは、むつかしかった。「粘華微笑(ねんげみしょう)」と
いう。ある日、お釈迦さんがお弟子さんの前でコンパラゲの花をひねらはった。
粘華やね。誰もその意味がわからない。そのなかで迦葉(かしょう)尊者だけ
がニコッと笑った。微笑で、こたえた。お釈迦さんは、即座に、迦葉尊者に向
かって「我に仏法を渡す」といわれたという。
 いやしくも人間に生まれた以上、笑いを粗末にしたらいかん。一番上等の笑
いが微笑なの。「和顔」やね。
 笑いをあたえるということは、仏行にも通じる。子供が踊りを見せるから、
笑ってやってくださいと求められる。上手かった上手かったといって笑ってや
ると、子供はよろこぶ。ときとして、笑いは功徳なるの。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 短歌

  うっふふふ日々のできごと楽しくてひとり笑いて寒き冬の夜

 俳句
  
  木枯らしが吹き荒れ木々は裸木に

 川柳

  めもみみもこころもすべて皺ばかり


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Comment

こんにちは。

日々生まれている!面白い言葉ですね。
何歳になっても新たな体験をすることによって、ひとつの知識が生まれているのですね。
今日も生まれました!
幾つ誕生日が出来ることやら。(笑)
  • posted by S-masa
  • URL
  • 2016.12/15 20:25分
  • [Edit]

Re: こんばんは。

ふふふ。また、ひとり、笑っています。おもしろいわぁ……。
楽しいですね。ついつい、楽しくてね。
「おぎゃぁ」ですよね。
さあ 嬉しく喜んだ心で眠れそう……。

今夜は、美しい月が雲にちょっと隠れたりしながら、まだ満月みたい。
星は2つ見えます。きれいな夜空。

コメントありがとうございます。
  • posted by フェアリーグランマ
  • URL
  • 2016.12/15 22:23分
  • [Edit]

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