おばあちゃんのひとりごと

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手に入れた生活の快適さに「しがみつく」のをやめる。

 一人でいる力をつけよう。
       トーマス・ブラウン

 しんせつげに物をいう、うらみのもと也

       良寛

 たしかにね。マザー・テレサの言葉に「大切なのは、どれだけでたくさんのことや偉大なことをしたかではなくどれだけ心をこめたかです」そうですね。心をこめることか~~ね。優しいことですが……
あんがい、かんがえるとできてないかもです。
 昨日は土曜日。余りのいい天気に布団を干して気持ちよく、しかし、風が強い時があり、ヒヤリします。だからしばりつけてね。おくのです。雨の心配がないので、気楽に干したまま出かけられ有難い。
 今の時候は蛍ね。蛍には忘れられない思い出があります。
 亡父は官庁勤めで、当時は遠くまで出勤し、朝早くから、夜遅くまで。だから、父の顔を見るのは日曜日しかありませんでした。日曜日はだから、父といたくてね。お客様が来ると、考えちゃつて、昔は ”お客様が早く帰るように…” と、おまじないでね。箒をさかさまにして手拭いを箒にかけてね。……そして、襖に立てかけて〃早くお客様が帰るように”とね。悪い子どもでした。いま、思うとそれを真剣にやっていたんです。
 父はね。当時は、麻のキナリ色のソフト帽に、麻のキナリ色のスーツで黒の革鞄を持ち、出勤する姿は、かっこよく小さいころでは、自慢の父でした。お役所に勤めていたのです。いまときどき、ニュースのときに「ーーお役所ーー」と、いうのを聞くと懐かしいです。
 住職様がお会いすると「あなたのお父様は、お会いすると、そうすると右手で帽子をちょっと持ち上げて挨拶なされ、ご立派でしたね~~と、懐かしいようにおっしゃってくだされたものです。もうむかあしむかし。でも5歳上の姉は,年が多いからわかいといいと思ってた。こんな年になってから知った。
 父の若き日の姿が浮かびます。だから、しかし、そんなかっこうで、どうやって、夜の田舎道を帰宅途中に、蛍を捕まえたのかが、田舎の闇夜は、真っ暗闇なんですもの。信じられない不思議なんです。
 その朝、母が、寝てる私と妹に、
「お父ちゃんが、ホタルを捕まえてきてくれたよ」
 田舎の家は、襖を閉めると真っ暗になる部屋があるのです。仏間の奥で、母がそこで蛍を離してくれるのです。妹とびっくりしてね。[一度どうやってとったの?」聞きたかったわ。
  もうみんな死んじゃったなぁーーーーもう聞けない~~

          *

     いいですか
     いくらのろくても
     かまいませんよ
     たいせつなことはね
     いつでも前を
     むいて自分の
     足で自分の道を歩く
     ことですよ
            相田みつを

          *

      ☆ しあわせ ☆

      しあわせは自分の心
      自分が幸せならば
      しわせなんだもん

      不幸だなんて思わない
      幸せな気持ちになることです
      だからいつも私は幸せ

      そう思うことがいいのです

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 がんばらない 
 がんばらない     ひろさちや 著

 放棄ーーー手に入れた生活の快適さに「しがみつく」のをやめる

本当か嘘か知らないが、マレーの原住民たちは、おもしろい方法でメガネザルを捕獲するそうだ。ヤシの実の殻に穴をあけ、その中に米粒を少し入れる。そのヤシの実に縄をつけて、縄をヤシの木につないでおく。メガネザルは片手を穴に突っ込み、中の米粒を握る。すると拳が穴につかえて手が抜けなくなる。こんな簡単な方法で、メガネザルは捕獲されるらしい。 そういえば笑い話があった。お客にコンペイトウのつぼを出した。お客はつぼに手を入れたが、どうしても抜けなくなった。しかたがないので、主人はつぼをこわしたが、見ると客は拳いっぱいにコンペイトウを握りこんでいた。

           *

 しかしながら、わたしたちはメガネザルやそのお客を笑えない。いったん手に入れた生活の快適さはなかなか放棄する気になれずに、それにしがみついている。冷房病の対策に、腰巻や腹巻をし、厚いセーターを着ている。クーラーをとめればいいのに、それができないのである。新幹線で目的地に行き、早く着きすぎたので映画館に入って時間をつぶしている。それなら鈍行で行けばよいのに……と思うが、その鈍行の本数が少ないのでどうにもならない。文明とは、そういう無駄をつくるものなのであろう。
 いやわたしたちは、苦労して手に入れた地位や財産を、なかなか手放す気になれない。はたから見ていると、なにもあんなに地位の保全にきゅうきゅうとしないでいいのに……と思うが、本人にすればそ
うは考えられないようだ。その地位を守るために犯罪をおかしたりする、
 仏教の開祖の釈迦は、釈迦の国の太子であられた。しかし釈迦は、人生の問題、人間の問題を解決すべく、太子の地位を捨てて出家された。人生には「放棄」によってしか解決できない問題もあるのだということを、わたしたちは知っておきたい。

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短歌

 夏の夜や雨が欲しいと姉は言う稲の育ちをが気になるだろう

俳句

 友待つ間蟻を探して蟻探す

川柳

 面白い話をしてはひとり笑む


           
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快適な現代社会から離れて

この1か月間娘は、大学の授業(生物学)の研究のため、100年以上前に建てられた掘っ建て小屋のようなキャビンで、過ごしました。冷房も暖房もありません。かなり寒い日もあり、この時期なのに薪でストーブを焚いたそうです。蚊・のみ・ヘビその他の虫たちと格闘しながら、寝る前は懐中電灯で寝袋に虫が入っていないかチェックしたりと、まさにサバイバル生活だったそうです。

今日は父の日。私も亡父を思い出し、「ありがとう」の一日です。
  • posted by さっちゃん
  • URL
  • 2017.06/19 00:28分
  • [Edit]

凄いわねえ。頼もしいわあ。


さっちゃんさま
うれしいコメントをありがとうございます。
歴史ある場所で、劣悪な環境の中、誇りを持って、研究されておられるのでしょう。
たのもしいですね。
嬉しいね。いろんな人生の中、大事にがんは。っておられ、いいね。
嬉しくなりました。そうやつてがんばつておられる。いいなあ。
ありがとう〜〜嬉しいわあ。
  • posted by フェアリーグランマ
  • URL
  • 2017.06/19 08:20分
  • [Edit]

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Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

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