おばあちゃんのひとりごと

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 昭和40年の「文学界」10月号に載った小笠原原忠の小説「鳩の橋」
に次のように書かれている(このことは、拙著「志に生きた先師たち」に
引用しているが、会津の人柄を知る上でまことに好ましい者と思い、再掲
した)

「人間・出会いの研究」小島直記著より   

 会津八一の人間像
ーーー一部抜粋ーーーー

   会津が教頭になった直後、主人公(私)は入学、一年生のとき。
  月謝5円70銭の入った袋を事務室の受け箱に投げ込んだ。すると
  事務員に呼びつけられ、20銭足りない、と云われたあと、
  
  「おまえのおふくろはまま母か」
   と侮辱される。
  
  「私」は事務員を殺してやりたいとさえ思うが、腕力ではかなわない。
  道場のかげで悔し泣きをしていると、教頭先生が通りかかり、

   「なぜ男のくせにそんなに泣くんだ」
  と聞かれる。すべてを打ち明けると、

   「今日は君のお母さんになり代わってやろう。だからお母さんには何
   もはなさないでおけ」
    と注意してから、20銭銀貨を与え、
   「事務員の前でたたきつけろ。それから、そういう馬鹿な事務員が本
   校にいることはおれの責任だから、おまえの手で思いきり俺の顔をた
   たけ」と命令する。

    「私」はこまるが、しかたなく言われたとおりにする。頬を打たせて
   おいてから、教頭先生は「私」といっしょに事務室に行き、事務員を叱
   りつけて、
    「子供の心を傷つけることが一番いけない」
    とさとすのだ。-----
  


 会津八一師は、歌人でたしか唐招提寺に石碑がありましてね。見つけたときは
嬉しく思いました。教師として教鞭をとり、美術史家であり、書家である。
 
 また歌人吉野秀雄のようはすぐれた門下生を育てられた。若い頃に本で読みま
したが、どんな本に書かれていたかは、もう、覚えてなくてね。
 とても好きな処のことで、また、読めることが有り難くて、やはり、必然か?
 この小島直記著で偶然見つけてブログに書いてみました。


   運命は偶然より必然である。”運命は性格の中にある”と  
   言う言葉は、決して等閑に生まれたものではない。

                        芥川龍之介



   運命のなかに偶然はない。人間はある運命に出会う前に、自
   分がそれをつくっている。

                    T W




   
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