おばあちゃんのひとりごと

Entries

親方の仕事は片肌脱いでもだめ、両肌脱がないと・桐生の言葉③

「プロジェクトⅩリーダーたちの言葉」
                 今井彰著より

ーー省略ーーー

 人間・桐生五郎考

 東京タワー完成後、桐生は三十歳で三十人の鳶を束ねる親方になった。
 鳶の若い衆の中には、気の荒い者もいれば、特別な事情を持った者もいた。
 ある日、岩手の一人が地回りのヤクザともめ事を起こした。桐生は、その組に乗り込み、
凄むヤクザの兄貴分と話をつけ、警察を回って頭を下げた。
 また、別の若手からは、故郷の親がのっぴきならないことで困っている、金がないと泣
きつかれた。女房に頼んで有り金をはたいた。

「おかげさまで金は残んなかった。親方の仕事は、片肌脱いだってだめ、両肌脱げなかっ
たら、つとまらねえ」

 男気一本で生き抜いてきたリーダーだった。

 桐生五郎のファンクラブがアメリカニューヨークにできた。
「プロジェクトⅩ」は、三十ヵ国で国際放送されており、在留邦人の間で人気を呼んでい
るという。
 桐生五郎のフアンクラブのメンバーは、多くが女性であるという。
 女性たちはファンクラブを作った動機を、もっとも恰好のいい日本人男性として桐生五
郎に魅せられたからだという。

 桐生五郎の溢れる魅力、それは一途さに尽きる。

 一旗あげようと故郷を飛び出し、鳶の晴れ舞台”てっぺん”をめざして遮二無二がんばる。
危険な現場でもやりがいがあると共鳴すれば命をかける。

 惚れた女が出来れば”赤い糸”だと突進する。桐生の行動には飾りもてらいもない。
 ふれあうと嬉しくなる。
 男も女も階層社会に暮らす人間は嘘や見栄で我が身を染め上げる。
 失うことは恐怖、安く見られることは耐えられない、地位、学歴、富……。そして、哀しい
ことに自分の虚構を知っている。
 
 桐生五郎には、日本人が活力に満ち、一途に生きた時代が凝縮されている。

 異国に暮らす女性たちが桐生に見たのは、自分たちが取り戻したい、嘘のない、”純”な
生き方である。

 ”仕事は愛”と何のためらいもなく言える桐生に私も惚れた。
                    {2001・8・10 発行}


 本の中での桐生五郎の言葉
「俺なんか幸せなほうだよね。いい仕事させてもらって、気にいった女を嫁さんにもらっ
 た。世界三位ぐらいの幸せ者じゃないかね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 桜美しいですね。惚れ惚れします。桐生五郎さんも惚れ惚れしますね。
スポンサーサイト

Comment

こんばんは^^

「世界三位ぐらいの幸せ者」
三位っていうのが、いいですね^^
奥様はきっと、「世界一位の幸せな妻」だと思ってるんじゃないかな^^

こういういい男には、見合ういい女が見つかるものなんですね。
男運の悪さを嘆く前に、磨かなくてはいけない???

ファンクラブが出来る程の、
いい男の、いいお話を、ありがとうございました^^
  • posted by 夢桜
  • URL
  • 2014.04/02 20:34分
  • [Edit]

Re: こんばんは^^

 こんばんわ。ありがとう。
「ドキンときた。俺にはこの人しかいない、これはなんとかしなきゃと思った。
 二人を結ぶ赤い糸が見えたんだよ」ですって!いい言葉です。

 「世界で三位ぐらい……」なんて言ってもらえて……ホント、いいご夫婦なのでし
ょう。
 わたしも読めて嬉しかったわ。有難うね。
  • posted by フェアリーグランマ
  • URL
  • 2014.04/03 19:48分
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

フェアリーグランマ

Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

ランキング

ブログ村のランキングに参加しています。応援してくれたら元気が出ます!
にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・自作ポエムへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村 にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

flag counter

Flag Counter

最新記事

最新トラックバック

音楽