おばあちゃんのひとりごと

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「せちがらい世に咲く素晴らしい主従愛」ーー立花宗茂②ーー

「人間の器量」童門冬二著より

 --せちがらい世に咲く素晴らしい主従愛ーー
 加藤清正は、宗茂主従を心から歓待した。(徳川家康に目をつけられるのではないか)
と危惧する重役がいないでもなかったが、清正もまたまっすぐ性格である。へたなことを
いえばどなられる。そして清正自身も立花宗茂をかばうことに、相当のリスクを負担して
いた。承知のうえで、賭けていたのである。

 そういう清正の苦心が宗茂にはひしひしとわかった。その年のこと、宗茂はある夜、ひ
そかに家臣たちに告げた。

「これ以上、加藤どのにめいわくはかけられぬ。脱走する」

 家臣たちはうなずいた。そして、「全員、お供します」と、いった。宗茂は首をふった。
「それはだめだ。供は二、三人でいい」

 しかし家臣たちは承知しなかった。おれが行く。俺が行くと争った末、二十四人に絞って
このことを宗茂に報告した。宗茂は苦笑し{ついてくるのは勝手だが、おれには食わせられ
んぞ}といった。家臣たちは{生活費はわれわれが稼ぎ出します}と胸をはった。ひそかに
熊本城を脱した二十五人の主従はあてのない放浪の旅にでた。そそて三年がたった。その間
に家康は死んだ。

「関ヶ原の合戦で、家をつぶされた大名を24人の家臣たちが、人夫をしながら養っている」
という話しを二代将軍徳川秀忠はきいた。誰だ?ときくと、立花宗茂だという。しかも、そ
ばについて養っているのは、たしかに24人だが、九州に残って帰農した旧臣が、自分たち
が作った季節の産物を、四季ごとに江戸の旧主のところに送ってくる。という。
 果物・米・酒・生活用品(ローソク・紙・下駄・など)をすべて送ってくるという。

「ふむ」

心の優しいところのある秀忠は感動した。
{そんなに美しい主従愛が、このせちがらい世の中にあったのか}
とおどろいた。そして、
{そういう美しい主従愛を顕彰することも、父とひと味ちがう、おれの将軍としてのおこない
ではなかろうか
 と、思った。関ヶ原の罪も、もうそろそろゆるしてもよかろう、と思ったのである。
 宗茂をよびだした。浪人なのに、宗茂はいい表情をしていた。

「まことにうらやましいくらしをしているそうだな」
「いい家臣にめぐまれまして」
「おぬしの人徳であろう。父を憚って多くのことはできないが、奥州棚倉をあたえる」
「ありがたきしあわせ」
 
宗茂は淡々とうけた。その淡々たるうけ方が、また
秀忠の気にいった。前は十三万石の大名で
ある。不満そうにするのが当たり前だ。が、宗茂はニコニコしてうけた。そして微塵も卑屈な
色はなかった。

 寓居に戻ると宗茂は、二十四人の家臣にいった。
「秀忠公から棚倉で一万石もらったよ。おまえたちでいいように経理しろ。九州から旧臣を多
少でもよべる余裕があるのなら、何人でもよんでやれ」

 家臣たちは、その夜の食事に、小さな魚と米の飯と、酒を一本添えて出した。宗茂は、、
「おう、今夜は粥ではないな!」と無邪気な声を立てた。24人は泣きだした。

――――――――ー続きますーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「一日一言」守屋洋著より

 --剣は砥を待ちて而る後に能く利なりーー

 剣というのは、砥石にかけて入念に研ぎあげなければ、鋭い切れ味がうまれてこない。
また、鋭い剣でも、長いことほったらかしにしておけば、サビついて使いものにならなく
なってしまう。人間も、それと同じことだ。自分を「賢い人間」--立派な人間に育てあ
げるためには、不断の修養を怠ってはならない、というのだ。
 残念ながら、現代の日本には、いちじるしく説得力に欠けたリーダーが幅をきかせてい
る。それは何も政治の世界だけではない。各界、各層に「ああ、あの人がやっているんじ
ゃ。問題が起こっても当たりまえだ」と思わせられるリーダーが多いのである。

 それは一つには、リーダー自身が自分を磨く努力を怠ってきたからではないかと思う。
リーダーとしての徳は、一朝一夕に身につくものではない。不断の努力が大切なのではあ
る。将来のリーダーをめざす者は、自分を砥石にかける労を惜しんではならない。

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 なんか、ハッとさせられる言葉です。(ニュースの渦中の方々)
 どうなっていくのかなあーー? 見守りたいです。
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Comment

人柄が、物を言うのですね^^

どこぞの国のおエライさんが、気に食わないんです。
周りにいる人達は痩せ細っているのに、一人ぽちゃっとしてる。
お勉強は出来たかもしれないと思うものの、
「頭、悪そうだな」と見る度に思ってしまう。
気に入らない人間は、処分してるらしい。
一体いつの時代なんだと思ってしまう。
その、どこぞの国の精神年齢が、
とてつもなく低いと感じてしまうのは、なんでだろう?

20代の頃、包丁の研ぎ方を、父に教わったのですが、
その時は見ていただけなので、
研いでいると「あれ?」と思う事が多いのです(^^;
仕方がないので、見よう見まねで研いでますが、
剣も包丁も人間も、正しく研がないと駄目ですよね~☆
  • posted by 夢桜
  • URL
  • 2014.04/17 21:04分
  • [Edit]

Re: 人柄が、物を言うのですね^^

 こんばんわ!今夜も他の友人から、急に電話があり、近くへ来たからって!
「行く!行く!」って……。5時ごろよ。それから私二人声掛けて、四人で食事
したのよ。今近くまで、車で送ってくれたので、「嬉しい。有り難い。楽しい」

 あなたのコメントをみて「ワッハ・ワッハ。その通り」と笑えて、ひとり笑い。
自分ながら、不気味よね。でも的確すぎて!信じられない。
 それこそ怖い不気味な国ね。

 包丁とぐなんてすごい!やれるんだ。
 亡き舅がよくやっていたわ。亡き姑のためにね。

 わたしゃなんにもようできないわ。あなた、見よう見真似でもやるからえらいわ。
なんだってやればいつかは、うまくなるものね。
 もう、きっと、上手よね。すごい。
  • posted by フェアリーグランマ
  • URL
  • 2014.04/17 22:15分
  • [Edit]

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Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

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