おばあちゃんのひとりごと

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「感動しました」・・光圀の若き日の教訓・・

「人生の師」童門冬二著より

 ー気が短くても素直であれば取り返しはつくー

 徳川家康は自分の後を次男の秀忠に継がせたが、九男の義直、十男の頼宣、
十一男の頼房にはそれぞれ新しく家を興させた。義直には尾張家、頼宣には
紀伊家、頼房には水戸家である。
 この三つの家を「御三家」と言った。
 御三家の役割は、もし徳川本家に後継ぎが絶えた場合は、「誰を次の相続人
にするか」ということを相談して決めるという役割を負っていた。もちろん、
御三家のなかから、本家を継ぐ候補者が出ても差し支えない。言ってみれば、
徳川将軍家の相族人予備軍である。
 この御三家の中で、水戸家の頼房の子に生まれたのが、黄門漫遊記で有名な
光圀だ。光圀は若い頃は乱暴者で、かなりの道楽者だったという。江戸の吉原
でよく遊び、また、喧嘩もかなりしたという暴れん坊だった。父の頼房は心配
して、
 「私の兄の義直公は、たいへんできたお方だ。お前も少しは、伯父のところに
行って、学んだほうがいい」と言った。そこで、光圀は、義直のところにやって
きた。

ー省略ー
 
 「伯父上、お顔の色がすぐれませぬが」
 と訊いた。実を言えば、このとき義直が不機嫌だったのは、たまたま側に仕える
茶坊主と碁を打って負けたからである。茶坊主は容赦しなかった。ビシビシ打ちこ
んで、義直に三タテを食わせたのである。義直は悔しくて仕方がない。
(茶坊主の分際で主人を三回も負かすとは何事だ)と思っていた。
 しかし、そんなことを口に出せば、トップとしての器量を問われるので、憤懣やる
方なく、胸の怒りをかき立てていたのである。そこへ光圀がやってきた。光圀の方は
父から、
 
 「少し伯父の義直殿に学んで来い」
 と言われてきたから、そんな伯父の態度がちょっと意外であった。少年の光圀から
 「お顔の色がすぐれませぬが」
 と言われて、義直は少し気持ちをほぐした。
 
 「よく来た。今日は何の用だ」

 そう訊ねられて光圀は父から、言われたことをそのまま語った。
 
 「私は、まったくいたらぬ人間でございます。どうすれば伯父上のように立派になれ
るのか、よく学んで来いと言われました。ぜひ、人間が円満になる秘訣をお教えくださ
い」と言った。これは、このときの義直はにとって痛烈な皮肉であった。義直は苦笑し
た。

 「馬鹿なことは言うな。おまえの父親もどうかしてる。俺は円満な人間などでなく、
いたっていたらぬ人間だ」

 そう言って、義直は自分がなぜいま不機嫌なのかを正直に話した。光圀は目をキラキラ
輝かせながら義直の言うことを聞いていた。聞き終わると、

  「感動しました」
 
 と言った。義直は険しい表情をした。
 「感動しただと。おまえは俺をからかうのか」
 光圀は、激しく首を横に振った。
 
 「伯父上が、そこまでご自分の恥をはっきりお話しになる態度に感動したのです。なか
なかできることではありません」
「フン、子どものくせに上手いことを言う」
 そう言いながらも、義直はまんざらでもなかった。そして、改めて、

「よく来た。しかし、最初におまえに不機嫌な顔を見せたのは恥ずかしい。これからは気を
つけよう。父上に行ってくれ、義直はいたらぬ人間で、茶坊主との碁に負けたからと言って、
すぐ不機嫌な顔を見せる人物です。学ぶところはありませんとな」

「そんなことは申しません。本日のご教訓、まことにありがとうございました」
 
 義直は、そういう姿をじっとみつめていた。
 
 深い反省と自己嫌悪が胸に込み上げていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 人はあらゆる身近な日々の中から、教えられ、ハッと気ずかされるものです。
 それを、その中で、ただ自分がそのことに気ずく事ができるか、どうか?です。
 この話を読んでも、なんとも思わない人もあることでしょう。それが、みんなが
それぞれに、違っていいのかも知れません。

 今日、散歩の途中で、大声で、怒っている人を見ました。誰かに怒っておられる
のでしょうが、あまりいいものではありません。そのそばを歩きながら通り過ぎつ
つ、さびしいことだなあーと感じました。


  おこりんぼちゃんは飛んで行け

     ほんのちょっとしたことで
     おこりだす
     おこりんぼちゃん
     怒ったってね
     いくら大声だしたって
     なんで怒っているかは
     誰にもわからないんだ
        だって なんで怒るのか話して
        理由をおしえてくれないとね
        誰にもわからないよ
        おこるとみんな避けてゆくよ
        おこってる顔を見るだけで
        みんな みんな逃げるよ
        だって怖いんだもの
            怖いひとなんていやって
            だから笑ってる人が好きって
            心つて、ホント、自分のものよ
            自分でなおせるんだよ
            ふっと 一呼吸してね
            数を数えてみて 幾つで、おちつくかなあー
            深呼吸しながらね。1・2・3・って
        おこりんぼちゃんじゃなくなってるよ
        おこりんぼなんてきらいになるよ
        自分の心がつくる心の鬼なんだから
        鬼を追い出そう
        はらがたったら 先ず 深呼吸
        数を数えて いくつ数えると 
        心がおちつくかな         

  
 
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Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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