おばあちゃんのひとりごと

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「おれのような小さな男を殺して何になる」勝海舟

「人間の器量」童門冬二著より

 ……暗殺者竜馬を参らせた勝の度量……
 
 勝海舟は、幕末に公式にアメリカに行った最初の日本人だが、当時アメリカの市民
重視の制度をみてびっくりした。そのときに、「ワシントン大統領の子供は、いま何をし
ていますか?」と聞いて「さあ、知りませんね」と答えられたときは、通訳の福沢諭吉と
いっしょに目をまるくした。日本でいえば、徳川将軍の子孫が何をしているのかわから
ない、といわれたのと同じだったからである。
 その将軍(大統領)も、老中(大臣)も、四年に一度ずつ、国民の入札(選挙)できま
るときいて、もう何もいえなくなった。あきれたのではなく、うらやましかったのだ。世襲
制と身分制でガンジガラメにされ、どんなに能力があっても、身分が低ければ出世でき
ない日本で苦しむ勝や福沢にとって、アメリカは理想の国に思えた。
 日本に戻ると、江戸城で老中たちに「アメリカで何か参考になったことがあったか?」
ときかれた勝は、こう答えた。
「ございました。それは、どんな ぼんくらでも、身分の高い家に生まれれば、それだけ
で老中」になれるというようなことは、アメリカでは絶対にありません」
 勝の痛烈な皮肉に気がついた老中たちは、「この、無礼者!」と怒った。
 勝は(これから日本に必要なのは海軍と外国との交流だ)と思い、神戸に海軍操練所
をつくった。幕府が設立した海軍大学である。このころの勝には優秀な門人がたくさんい
た。坂本龍馬はその代表である。
 龍馬は、はじめは勝のことを「外国かぶれで、日本を外国に売り渡そうとしている、け
しからん男」と思いこみ、勝を殺しにきた。が、地球儀をまわしながら、日本の国の位置
と大きさを説明し「こんな小さな国の片隅で、おれのような小さな男を殺して何になる?
目をもっと太平洋のかなたに向けろ」という勝にすっかり参ってしまった。その場で「弟子
にしてください」と、手を突いた。
 龍馬はこのとき、友人に「もう刀の時代ではない。ピストルの時代だ」と、語った。
 が、まもなく、「もうピストルの時代ではない。万国公法(世界がルールをきめて平和に
生きる)の時代だ。と、いって暴力や武力を否定した。
 この変化は、勝の教えによる。
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 しかし、惚れ惚れするような男たちです。

 短歌
   一難よまた一難よ厭きもせず生きてる限り勇んで襲う
   
   なんまんだ亡義祖母の口癖思いだし我も老いたり知らずに真似る
   
   さまざまな昭和の過去は記憶消しいまを生きよう楽しく可笑しく
   
   大家族憧れ嫁ぎ泣きました老いて過ぎたら我一人なり
   
   知らぬ間に神は導くものらしいどんなことにもなにかを感じる




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Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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