おばあちゃんのひとりごと

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日本人のお箸、なかなか神秘的です。

「大和古流の「躾」と「為来(しきたり)」友常貴仁著より
 ……お箸には魂霊が宿る……
  -省略ー
 
 猿と違った人間としての生活の基本の道具、お箸。現代日本人は、どの人でも自分の
お箸を持っています。そして、この自分のお箸を他人に使われることをたいへんに嫌い
ます。昔から宇宙のエネルギーを十分に貯えた生きる糧、食べ物を口に運ぶ掛け橋、お
箸には、使う人の魂霊が宿ると考えられてきました。
 長男と列車で地方へ旅した時のことです。二人で駅弁を買い込んで車内で親子の食事
としゃれこんだのです。そして食べ終わって割り箸をポキンと折って弁当箱に入れ、ごみ袋
へ、それを見ていた長男は、
 「なぜ、割り箸を折るの……」
 と尋ねるのです。ちょうど昼時、車内を見まわしますと、皆お弁当時間。
 そこで、
 「まわりにきずかれないように、割り箸折る人と折らない人がどのくらいか見ていてごらん
なさい」
 と二人で様子をさとられないように観察していました。
 「お年寄りは折るし、若い人は折らないようです」
 と長男の答えです。
 「うん」
 なかなかいい洞察力。そこで当主としての説明が始まりました。
 「昔の日本人は、使ったお箸をそのまま捨てると、そのお箸に自分の魂霊が移っていて、
そのお箸がもし粗末に扱われると、自分自身に禍いがふりかかると信じていたのだよ。だ
からそのお箸を自ら折ることによって魂霊が宿れないようにして捨てることを考えたのさ。
からかさおばけややぶれちょうちんなど、日本のおばけのことよくしっているだろう。人に、
使われて古くなったものがそのまま捨てられると、おばけになって動き出すというも、同じ
考えなのさ、だから、お茶碗でも、なんでも自分の使ったものは捨てる時は必ず壊して捨て
たものなのだよ。魂霊の国日本だからこそ、物に霊魂を宿らせないワザもしっていたのさ」
 「お箸一つにも、いろいろお話があるんですね。そうすると、もう若い日本人にはその心が
やどっていないのでしょうか」
 「いや、ただ知らないだけさ」
 地球上の400分の1の地上に住む日本人のお箸、なかなか神秘的です。パンはお箸で
食べません。サンドイッチをお箸で食べることはしません。サンドイッチ弁当にお箸はついて
きません。ご飯は手ずかみで食べ、ません
 ところうが、おにぎりは手ずかみで食べます。まことにやっかいな感覚です。
 いま一度、お箸で食べるについて真剣に考えてみなくてはと、私が使い終わった割り箸を折っ
たことを見ての長男の一言が導きました。
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 私の父も、色んな事を教えてくれたものでした。食事の躾には、とくに、厳しく、小さい頃は
叱られ、教えられたもので、それが、私には、有り難いことであったと、思うのです。
 
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Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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