おばあちゃんのひとりごと

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絶対に負けない。いつか見てなさい。中丸三千繪様(オペラ歌手)④

人間学を学ぶ月刊誌 到知 2007・3
 中丸三千繪 インタビュー
                ーーその④続きーー
  --それで、レッスンをしてもらえることにならましたかーー」

 翌日審査を受けに行って、「椿姫」と「トゥーランドット」と、何か三曲くらい歌ったら、彼女が
こういったんですね。
 「才能はすごくあるけど……。テクニックがまったくダメ。面白いわ。あなたの声は全然教育
されていない自然の声ね。いいわ。週に二回レッスンしてあげる」と。
 それからもう一人、ルチアーノ・パバロッティを教えたアリ―ゴ・ポーラという先生もいい先生
だと聞いたことがあったので、またその人を探しだしてレッスンを取りつけました。
 毎朝五時に起きて七時にはミラノのアパートを出て、ポーラ先生のいるモデナまで二時間
半電車に揺られて通い、終わると再びミラノへ戻ってシミオナート先生のレッスン、空いた時
間はプールで泳ぎ、公園でジョギングをして、実家に「勉強のみよく奇跡を生む」という言葉が
額に入ってあったのですが、本当に勉強、勉強、勉強で、音楽の練習だけに明けくれる毎日
でした。

  --そのように夢に向かってひた走る中、ご苦労されたことや壁にぶつかったことはあり
     ますかーー

 最初は一曲歌って二万円みたいなドサ回りのようなこともやりましたし、やっぱり日本人だか
らということで差別されたこともあります。
 役が小さい頃は名前で呼ばれず「ソ二ー」とか「ヒタチ」とか呼ばれていましたし、何かうまく
いかないことがあると、演出家も白人と東洋人がいたら東洋人を責める。そんなのが日常茶
飯事でした。
涙をボロボロ流しながら稽古をして、あまりに腹が立った時は、演出家に「スパゲッティ!」とか
「リゾット!」と言い返してやったこともありますよ。(笑)本当、最初はその戦いでした。

 --日本人がヨーロッパで、しかもあちらの音楽をやるわけですから、並み大抵なことじゃあ
    ないでしたね。--

 日本で言えば、歌舞伎の中にイタリヤ人が入るようなもんですからね。でも、どんな悔しくても
「絶対に負けない。いつか見てなさい。私のプライドはちょっとやそっとのプライドじゃあないん
だから」と自分に言い聞かせ、奮いたたせていました。
ーー続きます⑤へー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 夢があるっていいな。夢を持つことも無く、人生を過ごしてしまったわ。

   短歌  
     夢さえも夢見ることもなくすべて過去になったなもう老いていた


 
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