おばあちゃんのひとりごと

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一つひとつの言葉に神が宿り霊が宿ると信じたご先祖様。

「至知」2012・2・
 心に響く言霊の力
        堤 江実(詩人)
 私が開催する詩の朗読ワークショップで目にする光景です。体調が優れず、出席
がためらわれたと辛そうにおっしゃっていた生徒さんが、終わる頃には「具合がすっ
かりよくなりました」とバラ色の頬をして帰るのです。肩凝りが癒えた。不眠症が治っ
た。リウマチの痛みが消えた。そんな言葉を何度聞いたことでしょう。
 心を解き放ち、呼吸を整え、正しい姿勢で美しい日本語を口にするとき、体のすみ
ずみまで共鳴するその声の波動は、癒しの力に満ちています。
 言霊という言葉に象徴されるように、一つひとつの言葉に、神が宿り、霊が宿ると
信じたご先祖様の思いをのせて、いまに受け継がれてきた日本語。このたぐい稀な
美しい響きの言葉には、音そのものに不思議な力があるーーーそのことは文化放送
のアナウンサー、そして詩人として、日本語に深く携わり続けてきた私のゆるぎない
実感となりました。
 日本語は、ほとんどすべての音節が母音でおわります。語尾が伸びやかに広がって
やわらかく心地良い響きです。西洋や中東ではどうでしょう。あまり口を開けず、唇や歯
を複雑に操作して作りだす子音の勝った言語が見られます。お腹から出た息がそのま
まに乗る日本語のような開放感は、そこにはありません。
 言霊は、人々が暮らしを営む風土から生まれます。長い時間をかけて、独特のたおや
かなやさしい響きを育んできた日本語とは、どんな風土から、どんな人々から生まれた
言葉なのでしょう。

 日本語と同じように母音を主体とする言語は、ハワイ、サモア、タヒチなど、太平洋に
広がるポリネシア諸島で、かって話されていた言葉だけといわれます。ハワイ語の、
「アロハ(こんにちわ)」、「マハロ(ありがとう)」 などがどこか懐かしく感じられるのも、
この母音の響きの安らかさゆえでしょう。
―――――――――省略ーーーーーーーーーー
 腹式呼吸そのままの発声を基本とする日本語は、体のどこにも無理を強いることない
天然自然の言葉です。自分の発する声を一番初めに受け止めるのは自分自身、冷たい
言葉をとげとげしい口調で表すのと、温かい言葉を優しい声に託すのでは、自分の体に
対しても大きな違いがうまれます。美しい言葉を口にして、その響きを体全体で受け止め
ることは、全身の気を整え、健康をもたらす効果もあるのです。
――――――――――省略ーーーーーーーーーー 
 人は言葉によって生かされ、心を伝え、幸せをを求める生きものです。言葉によって社会
をきずき、文化を紡ぎ、歴史を繋いでゆくのです。
 その言葉をひとつ一つ丁寧に慈しむことの大切さを、詩を詠むことを通して、次の世代に
伝えていきたいと思っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    怖い言葉

 優しい言葉は「ありがとう」
 そのひとことは 人の心に美しい花を咲かせます
 会う人みんな微笑んだ
 みんな幸せな気持ちになる
 だから「ありがとう」

 意地悪な言葉は「死ね。消えろ。きたない・・・」
 そういう言葉は、口にしてはダメ
 ダメよ。だめ。だめ。
 だれの心も荒みます 
 みんな恐ろしくなります
 びびって しまいます
  
 人を傷つけることは止めないとね
 人を傷つけてはいけません
 言葉には 霊がやどっているのです
 言葉が動いてゆくのです
 悪いことが起きてしまう 
 優しい愛情いっぱいの言葉を話してね
 
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Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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