おばあちゃんのひとりごと

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神様は小ちゃな蜂のなかに・・・金子みすゞさんの詩

  なんというか、老いるごとに時の進むのが早い。
早く感じられるのが不思議。

 なんとなく老いるごとに、疲れないのはなぜだろう。
ほんとに、それが不思議。

 なんというか、老いるごとに何があっても動じない。
なんでかなあー それが不思議。

 いろんなことが いっぱい不思議でね。
なんでかなあー なんて 笑えてくるの

 だって、それは老いたからなのよ。
あたりまえのことだったわ。ふっぅふ ふ ふ。

 老いて日がな一日何もせず、ただ ボーとしてるだけ
疲れるなんて? 何をしたの? よね。

 ひとつ ひとつ 考えれば 当然でした。
当たり前で ひとり 笑えます。

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一期一詩  <こころの詩>を読む
                      瀬上敏雄著より

 神様は蜂のなかに

   蜂と神様             金子みすゞ

   蜂はお花のなかに
   お花はお庭のなかに
   お庭は土塀のなかに
   土塀は町のなかに
   町は日本のなかに
   日本は世界のなかに
   世界は神様のなかに

   そうして、そうして、神様は
   小ちゃな蜂のなかに。

 金子みすゞのこの「蜂と神様」の詩に、ローマ法王は涙を流されたという。
金子みすゞの詩には、大人の心の中に子供の心を甦らせ、人間の心の中に
こんなにやさしい心があったのかと、しみじみと涙を流させるものがある。
 みすゞの詩には神や仏の言葉がちりばめられている。

 蜂は花のなかに、花は庭のなかに、庭は土塀のなかにと、小さな蜂の存在
が実は大きな世界にあることを示し、そしてその小さな蜂のいのちは地球とい
う大きな世界の中に存在し、
 「世界は神様のなかに
  そうして そうして 神様は
  小ちゃな蜂のなかに」と、みすゞは謡う。

 これはまさに神の言葉であり、仏のことばである。金子みすゞの童謡の世界
には、みすゞの宇宙がある。
 
 子供にわかる言葉を使うことは難しい。童心がなければ決して子供には伝わ
らないであろう。金子みすゞは、生涯この童心を失わなかった人でなかったか。

 「蜂と神様」には小さな蜂の存在を、折りたたむようにして庭から町へ、町から
日本へと拡げ、日本は世界の中に、世界は神様の中に抱かれてあり、その神
様は小さな蜂のなかにおられる。こんな高邁な思想を、小dもたちにもなるほど
と素直に頷ける言葉でやさしく呼びかける。

 金子みすゞのどの詩にも、私たちが忘れている人間のもっとも大切なやさしさ
があふれ、私たちの魂をゆさぶる。そこには釈尊のやさしさに溢れた面影があ
る。

 釈尊は天性の詩人であるとその経典に触れて思う。

 ある日 釈尊は花に寄る蜂の姿をじっと視ておられたのであろう。花の蜜を吸っ
て飛び去ってゆく蜂は花びらも花の色香もそこなわず、潔く去ってゆく。その蜂の
姿に感動された釈尊は、人生に於いても自分の欲望のために人を傷つけ廻りを
そこなうことなく、正々堂々と自分の目標に向かって生きることを教えておられる。

 金子みすゞは平明なやさしい言葉で、神があって蜂があるのではなく、小さな
蜂の中に実にひっそりと神がおられることを、私たちに教えてくれている。

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 短歌

     小さい頃神様はいつもどこでもにおられ祈ったかまどにも井戸にも

     太陽にお月さまにも手を合わせ親のマネをし祈ったものだ 

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フェアリーグランマ

Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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