おばあちゃんのひとりごと

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「会津八一を知らんか!」と叫んだといいます。

 明日から雨のようです。昨日は、秋のいい陽ざしに街は多くの人が
出ておられ、木々が紅葉して美しい日曜日。
 そのなか自転車の老人が、ひとりごとのように怒鳴って人を掻き分
けて走り去っていきました。

 驚かされいいものではありませんね。

   自分のこころ

   自分で心は育てる
   怒るのも自分
   
   ふくれるのも自分
   優しい心も自分
   
   嫌なことをしてしまうのも自分
   仲良くしようとするのも自分
   
   意地悪するも自分
   そう考えったら

   いい心に努力して
   悪い心は消したいな

   みんな みんな 自分なんだ
   愛情jっぱいの自分の心を育てたい

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 人間・出会いの研究   小島直記 著より

   (会津八一)

 会津八一は東京空襲で罹災し、新潟に疎開します。
 ある夏、吉野秀雄は新潟に師を訪れ、地元新聞社の重役たちが歓迎宴を
開いてくれました。
 美しい芸者が大勢出ますし、ビールはうまい。すっかりいい気分になり、酒
を禁じて番茶入りの徳利を杯に傾けていた会津が、

 「さあ、めしにしよう」
 といったとき、
 「先生、今一本だけビールを飲むことをお許しください」
 と吉野はいいました。
 その時、会津の眼が一瞬、ギロリと光った。人々の手前もあって、
 「うん」
 といいましたが、吉野は(もうダメだめだ)と思います。
 はたして、家に帰りつくより先に、叱責状が届いていた。

 「おまえは田舎者をだまして振舞酒を飲んでいる卑しい阿呆だ。自分とは生きる
態度を異にするから、この際絶交するから、この際絶交する」
 このあと許されるまで、一年半かかるのです。

 会津八一(七六歳)は病院で死ぬ間際、

 「会津八一を知らんか!」
 と、叫んだといいます。

 「これは死を叱りつけた声だと、わたしは解している」(吉野、前掲書)

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 「人間の魂の偉大な教師だった。有縁の人に怒る場合は、実に深い知恵と
熟慮がはたらいていた。無縁の人に怒る場合は、かれ自身の生活のリズムを
防御するときである。会津八一は、でたらめに叱らなかった。𠮟ることの価値を
知っていた人である。そこが偉大な教師たる所以である」

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 魅力あふれる方でしたね。怒ることは難しいものです。

 短歌

     なにごとも忘れることが大事なるボケるのではなく上手く忘れる

     百%あなたは幸と言ってくれる友ありてそれが私の幸せ

     怒りだけ何にもなくてもただ怒るそういう人はそういう人なり

     老いるとはさびしきものよ聞こえぬに聞こえるふりではなしがずれる

     新手帳はじめのページは子らにむけ母は生涯幸福と記す


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フェアリーグランマ

Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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