おばあちゃんのひとりごと

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吾々両親は、完全に君に満足し……。小泉信三氏の手紙

 今日は雨。圧迫骨折をして、約半年になるのですが、回復力より、老いて
いく方が早いのでしょうね。なかなかすっきりしません。(苦笑)
 ちょうど整形外科にいく日。
 待合室でお隣に座られたおばあさん(もちろん私もおばあさんなんですが)
お話をしてましたら、圧迫骨折を二度もやったとのこと。一度目はくしゃみをし
てなったとのこと。怖くなります。お腹にカルシュームの注射を自分で毎日打
っていると言っておられました。怖いなぁー。凄い高価らしい アッハ アッハ
じゃあ とても できないわぁ?
 私はカルシュームの薬を一週間に一度、飲むのですが……。
 先生は、「治るまで一年はかかりますよ……」 ですって! この間は確か
半年って言っておられたのになぁ? まあ なんだっていいかぁー。

     おふれる幸せ

     なんにもなくていい
     なんにもほしくない
     ただ ただ
     みんなが元気で楽しい日を
     みんなが明るく生きていてくれたら
     それが 一番の 喜びであり
     幸せなの
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
 
  昨夜の続きです。

 あとの一通の手紙は、小泉信三氏が、ご長男に出した手紙です。
  海軍主計大尉 小泉信吉氏へ。

 君の出征に臨んで言っておく。

 吾々両親は、完全に君に満足し、君をわが子とすることを何よりの
誇りとしている。僕は若し生まれ替わって妻を択べといわれたら、幾
度でも君のお母様を択ぶ。同様に、若しもわが子を択ぶということが
できるものなら、吾々二人は必ず君を択ぶ。人の子として両親にこう
言わせる以上の孝行はない。
 
 君はなお父母に、孝養を尽くしたいと  思っているかもしれないが、
吾々夫婦は今日までの二十四年の間に、凡そ人の親として享け得
る限りの幸福は既に享けた。親に対し、妹に対しなお仕残したことが
あると思ってはならぬ。今日特にこのことを君に言って置く。
 
 今、国は存亡を賭して戦う日は来た。君が子どもの時からあこがれ
た帝国海軍の軍人としてこの戦争に参加するのは満足であろう。
 
 二十四年という年月は長くはないが、君の今日までの生活は如何な
る人にも恥ずかしくない。悔ゆるところなき立派な生活である。お母様
のこと、加代、妙のことは必ずぼくが引き受けた。
 おじい様の孫らしく、又吾々夫婦の息子らしく戦うことを期待する。

 ある朝、妻と二人で茶の間の火鉢にあたり、妻に 「どうだろう」 と、
手紙を見せたそうです。妻は読み了って涙を拭いて、
 「信吉に読ませて下さい」 と言われたといいます。
 また、信吉さんは、顔を輝かせて 「素敵ですね」 といい、軍服の胸
の内懐にしまったそうです。
 
 「これで太平洋の藻屑になれば本望だよ」
 と、ひとりごとのようにいわれたとのこと。     戦死なされました。

 小泉信三氏の心に、お母様の心に、そして 「素敵ですね」 にこもった
信吉さまの思い、哀しくも辛い戦争 まっただ中の時代。
 お互いがお互いを思いやる情愛が、胸に切なく届きます。
 今 考えられない世であったことを……。

 今の時代の幸せを、もっともっと 大切に思い生きていかないとね。

   太洋の藻屑となるも悔いなしと
   いひて征きぬ子は大御戦へ       信吉氏のお母様の歌

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  短歌

   予報では雪と言うのを聞きながらふと子や孫を案じるわたし

   心配はするよりされるほうなのにひとり思いて一人笑える

   

   
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フェアリーグランマ

Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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