おばあちゃんのひとりごと

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「つぎの取り組みはどちらが勝つの」 昭和天皇陛下さま

 なんともいえない穏やかなやさしいお姿でありながら、えもいわ
 れぬ威厳がおありでその前では自分はなんと小さな存在なんだ
 ろうと思いました。
  私たちは陛下のことを、「聖上(おかみ)」 とお呼びしていました
 が、まさにこの瞬間、聖上でいらっしゃるただひとりの方なのだと
 納得しました。 そして、 私のお仕えするする人は、この聖上を
 おいてはいらっしゃらない、生涯、この聖上おひとりにお仕えしよう
 と自分自身に誓ったのです。
                            谷部金次郎

 昭和天皇陛下のことを思いだします。 小さい頃、小学校から、陛下
が、お通りになるときの思い出があるのです。東海道線のそばに住み
小学校に通っていた。
 国鉄で東海道線のよく見えるところまで、学校から並んで歩いてい
くのです。 そしてよく見えるところの土手にみんなずらっと並んで座り、
汽車(むかしだから)を待つ。 通る時間になると、みんな立ち旗を振る
のです。 「菊の御紋の付いた列車・・・手を振っておられた・・・見えた
・・・」 みんな言うのだけれど、私には、一瞬で何にも分からなかった。
考えていたことは、もうここから学校より家が近いなあ・・・家に帰ってい
きたいなぁおかあちゃんがいるな・・・と思っていたのです(笑)
そのころの思い出なんですが、何度あったかは覚えてなく一度かもね。
 ご立派だった天皇陛下さまが、皇后陛下と、たぶん手を振っておられ
たんだろうなあぁなんか見えた気がしてきます。
 私はなんにも見えなかったんだけど、きっと、見えたと言う子は見え
たんだろうなぁ・・・と、おもうのです。 わたしはぼんやりだからね。 だ
から、今も昔もおんなじなようです。 わからんことがいっぱいだわ。

  わからんことばかり

  どうして
  こんなに
  おぼえることが
  あるのかな

  小さいころに思ったな
  絵本の動物をいっぱい
  覚えたから もういいな
  誰に聞かれてもいいな
  そう思った

  安心だった
  もうみんなに
  聞かれたっていいぞって
  幾つのころだったかな

  でもそうじゃなかった
  世界には もういっぱいの
  動物がいたのだ

  そのときに驚いた
  なんでも 勉強しないとって
  
  ああ ああ 遠い遠い幼き頃の
  わたしだった
  老いて今も知らないことばかり
  頑張ろうかな 何かをね 

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  昭和天皇と鰻茶漬
                          陛下一代の料理番
                            谷部金次郎

 紅白歌合戦
 またある年の元旦、陛下は思いも寄らないご質問を、私たちに
投げかけてこられました。
 「きのうの紅白歌合戦は、どっちが勝ったの」
 このときも女官さん、主膳さんとお尋ねになったのでしょう。 し
かし、誰もわからず、例によって厨房へ主膳さんが飛び込んでき
ました。
 「さあ・・・」
 みんな、首を傾げます。 なにしろそこにいたものはみな、昨晩
は宿直というか、徹夜で元旦祭の準備をしていましたから、テレビ
をみるどころか、話題にもなっていませんでした。
 陛下ご自身は、楽しくご覧になったのだと思います。 しかし、元
旦は早朝から儀式が続き、大変お忙しいので、途中で切り上げて
お休みになられたものの、勝敗の行方が気になっていらしたのでし
ょう。
 結局、そこに居合わせたものは誰もわからなくて、困り果てた主膳
さんは最後にNHKに電話して、問い合わせていました。
 その姿を見ながら、私たちは大笑いです。
 
 そういえば以前、大相撲の二子山親方理事長が、陛下ご観戦の折
りにご説明役をしたときの思い出をテレビで話されていましたが、とき
どき、
 「次の取り組みは、どっちが勝つの」
 と、お聞きになったそうです。
 二子山さんは一瞬絶句しつつも、両力士の実力や体調をお尋ねな
のだと解釈して、
 「今の調子では、○○山に分がありそうです」
 と、お答えするのですが、
 「そういうときに限って、そっちが負けるんだ。 そのあとのバツの悪
さったら」
 と、豪快に笑っていました。
 ともかく、興味をもたれたことは何でも単刀直入にお尋ねの陛下でし
た。

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 短歌

   ご近所の女児(こ)のバースディ嬉しげにケーキ買うとママメールが届く

 俳句

   待合室待つ患者の多し秋

 川柳

   腹立てず心穏やかに老いていく
 
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Author:フェアリーグランマ
ひとり暮らしのおばあちゃんですが、毎日を詩や短歌を作って楽しんで暮らしています。

心に残った本の一節を御紹介させて頂いております。

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